ここでは検品清掃方法について解説していきます。
まず商品を購入したら手元に届きますがそこで注意点。
検品は商品到着後なるべく早く行うようにしましょう。
すぐに検品等をしないと販売者によっては3日経過すると不良返品を受け付けなかったり
することがあります。
早めに検品を済ませ、万が一説明文にない不良箇所があればすぐ連絡を入れ返品するように
してください。
1日でも保証期間を過ぎてしまったら返品は受け付けてもらえないと認識しておくべきです。
各レンズ、ボディ、デジタル、フィルムの検品方法を下記に説明しています。
まずレンズの検品方法を明記します。
レンズの検品方法
外観コンディションのチェック
レンズ全体のアタリ(へこみ)やキズ、スレ、塗装剥がれなどをチェックします。
軽いキズやスレはそんなに価格に影響はありませんが、アタリがあるレンズは価格が上がりません。
アタリがある商品は、それでも利益が出るぐらいの価格で買うようにしましょう。
光学系のチェック
チリやホコリ・カビ・クモリ・傷等をチェックしてきます。
光にかざしたり、裏からLEDを通したりすると光学の状態がはっきり見えます。
そこで下記内容をチェックしてください。
- レンズの汚れ
- レンズの表面のキズ
- カビの有無
- クモリの有無
- バルサム切れの有無
等をチェックしていきます。
中古レンズの場合、殆どがチリやホコリがレンズ内に混入していますが、
チリやホコリの混入は基本的に撮影には影響ないと考えて結構です。
(新品でもたまに混入しているものがあります。)
ただし、目立つチリやホコリが混入している場合は、トラブル防止の為に
その旨を説明文に載せておきましょう。
また薄クモリ、カビは撮影に影響がでる可能性は低いですが、
説明文にはしっかりクモリやカビがあることを記載しないと
クレームが来る恐れがあります。
※クモリやカビがあるレンズは相場より安くしないと、なかなか売れません。
その他、バルサム切れや大きなキズは撮影に影響があります。
同じレンズでも外観が綺麗でレンズ内もクリアなものは、価格を高めに設定して
利益を伸ばしましょう。
カビ
クモリ
バルサム切れ
レンズのキズ
動作のチェック
- ヘリコイドの硬さの有無
- 羽がしっかり動作するか
をチェックします。
AF(オートフォーカス)レンズの場合はボディが無いと調べることができません。
安いボディで良いのでAFが効くボディを各ブランド用として購入することをおすすめします。
★レンズの清掃検品動画
レンズはカビがあっても撮影に問題ない場合も有ります。
その際は実際に撮影した画像を商品ページに掲載するのも有効です。
手間はかかりますので、それでも利益が出るものに対して行うようにしましょう。
ボディの検品方法
ボディの検品を説明してきます。
外観コンディションのチェック
カメラ全体のアタリ、キズ、スレ、塗装はがれなどをチェックします。
もちろん外観は綺麗な方が値段もあがります。
大きい凹みがあるとあまり値段が上がりません。
特にフィルムカメラのペンタブ部分に凹みがあると値段が上がりません。
ペンタブ
黒いボディの塗装剥がれは塗料で塗り直す事も有効です。
小さい塗装はすぐに隠せます、しかし隠せ過ぎて後で塗装塗りがある!と返品等になる可能性があるのでそれは出品文にしっかりと記載したほうが良いです。
僕はこの塗料を使用してます。
バッチリ色が合うわけでは無いですが、黒ならだいたい色が合います。
動作のチェック
動作をチェックは検品項目がいくつかあります。
シャッター、シャッタースピードのチェック
シャッタースピードは1/1(一秒間)~からシャッターが開くスピードの事です。
フィルムカメラのシャッタースピードの変化を見る場合、電池が必要な場合が多いので電池も用意します。
Amazonでもホームセンターでも購入できます。
電池を入れないとシャッターが切れないものも有りますので注意してください。
デジタル系の場合はシャッタースピードが正確な事が多いですが、しっかりチェックしましょう。
もちろんバッテリーが充電されていることを忘れないで下さい。
フィルムカメラで状態が良くないものは低速で粘っていることがあります。
粘り = 1/1 のシャッタースピードの際1秒以上かかってしまうこと。
僅かな誤差なら問題ございませんが、1/1が4秒以上かかってしまうといった場合はちゃんと説明文に記載しましょう。
1秒がわずかに粘りますがその他はOKです
At one second , shutter is a little bit sluggish.
But at other speeds , shutter is accurate..
もちろん最高速度でも調べましょう 1/1000秒等。
露出計のチェック
露出計をチェックします、これはフィルムカメラがメインです。
電池を入れて明るさに応じて針が振れることを確認します。
正確な露出を知りたい時は安いスポットメーターを買うか、
今ならアイフォンで露出計の代わりができますので用意しましょう。
ファインダーのチェック
ファインダーにチリ、カビ等が入っていないかをチェックします。
ファインダー内の汚れやチリの混入、カビなどは撮影した写真に影響はありません。
しかし実際に目で覗く部分なので、撮影の支障になる可能性はあります。
購入者が初めてカメラを扱う人の場合、心配される可能性もある為、
説明文に事前に記載するようにしましょう。
シャッター幕(暗幕)のチェック
カメラ本体の裏ブタを空けて、シャッター幕をチェックします。
シャッター幕が破れたりしているときちんとした写真が撮れませんので、必ず確認しましょう。
動作、光学等を調べましたらデジタルカメラはショット数を調べます。
国内・海外問わず「ショット数はいくつですか?」と質問は頻繁に来ます。
下記のショット数.comやフォトミーでショット数を調べてください。
以上の検品清掃となります。
不良、返品等を少なくするためにもしっかりチェックしましょう。
返品で特に多いのが露出計の動作有無です。古いものは正確に動かないものも多いです。
動きが少しでも怪しい場合は動作しませんと堂々と記載しましょう。
チェック方法の動画を下記からご確認宜しくお願いします。
各レンズ、ボディを検品する際の検品方法が不明なことも多いと思います。
その際はレンズ、ボディの名前で動画を検索してください。
特にYoutubeは非常に参考になります。
海外の方が載せている動画が多いので、型番は英語で入力することも検索するコツですね!
清掃用具の準備等
清掃用品はコチラの記事でも解説していますので、合わせて参考にしてください!
清掃は下記の清掃具を使用していきます。
こちらは100均でも十分です。なるべく毛が出ないものにしましょう。
KOSE ピュア マイルド エナメルリムーバー N 220mL ※除光液
インキで名前が入ってしまっているものなどは除光液で消しましょう。
布に浸して拭き取ります。
ELECOM エアダスター ECO 逆さ使用OK ノンフロンタイプ 3本セット AD-ECOMT
ブロワーの代わりにエアダスターを使用します。ブロワーは空気圧も少なくてホコリが飛びにくいです。こちらは簡単プッシュで高圧な風が出るので重宝します。
レンズの表面を拭くのに適してます。実際はもっと柔らかい方がいいですが値段を考えるとこれで十分です。
頑固な汚れに強いです。ウェットシートで取りきれない汚れをこれで拭きます。
フィルターなどが外れない際に使用します。
スプレーした後30分ぐらい経過して回すと簡単にとることができます。
こちらの方にも清掃用具に関して詳しく解説してますので必ず確認してください。
上級者向け清掃用具
こちらは上級向けの清掃用具です。
僕はレンズのカビも清掃します、慣れてこれば簡単です。
出来るレンズとできないレンズがありますので数をこなして見極めましょう。
上級向け清掃用具を記載します。
KURE [ 呉工業 ] 5-56 (320ml) 多用途・多機能防錆・潤滑剤 [ 品番 ] 1004 [HTRC2.1]
これはシャッターに粘りがある時に使用すると粘りが改善されます。ただ羽やレンズに油が付いてしまうので清掃が更に必要になる場合もあります。これはジッポのオイルでも似たような効果が得られるとのことです。
これはレンズ枠を回して外す為の、中のカビにアクセスする道具です。
カニ目レンチ レンズオープナー カメラレンズレペア工具 ステンレス製
これでレンズ枠を外したりします。滑らすとレンズに大きくキズが付く可能性があります。
取り扱う時は注意してください。
レンズを外した際に吸盤にくっつけて取る道具です。
Japan Hobby Tool 内面反射防止材 モルトプレーン のり付 1.5ミリ JHT9541-1.5
モルトは高額商品でモルトを交換したものがいいものに使用します。
シェアしていただいたこの辺も使うと上手にモルトも切ることができます。
以上清掃用具になります。
くれぐれも時間をかけ過ぎないようにしましょう。
清掃の腕や検品の腕が上がってもカメラ屋になる必要はありません、あくまで転売師として利益を追求出来る範囲で清掃していきましょう。
レンズチェック方法 ※清掃もしておりますのでご参考ください。